御射鹿池は、吉永小百合さんが出演したシャープAQUOSのテレビCMで知られる、茅野市奥蓼科の農業用ため池です。CMや絵の印象を追って訪れる場合も、池の岸へ自由に下りて撮影できる場所ではありません。観覧できる範囲から景色を楽しみ、水面の反射は当日の天候次第と考えて予定を組みましょう。
御射鹿池が登場したのはAQUOSのCM|《緑響く》との関係
御射鹿池はAQUOSのテレビCMで知られ、東山魁夷の《緑響く》のモチーフにもなった池です。絵画の世界と実際の風景を重ねて見ると、木々そのものに加えて、水面に映る森が主役になっていることに気付きます。CMに映った景色と、いつ訪れても見える状態を同一視しないことが大切です。
「みしゃかいけ」は、冷たい水を温めるための池
標高約1,500mにある御射鹿池は、昭和初め、八ヶ岳の冷た過ぎる水を日光で温め、稲作に使うために造られました。森を映す風景は、自然と地域の水利用が重なってできたものです。鑑賞する場所と農業施設として使う場所を分けることが、現在の立入制限につながります。
新緑・夏の緑・秋のカラマツで印象が変わる
周囲のカラマツ林は春の新緑から夏の深い緑、秋の黄金色へ変わります。CMのような緑の印象を見たい人と、黄葉を見たい人では選ぶ季節が違います。冬は雪や氷に覆われる景色になるため、一年中同じ水鏡が見える池ではありません。
撮影前に押さえたい現地の条件
- 堤防内へは入らず、池に近づかない。
- 道路や歩行者の通行を妨げる位置に立ち止まらない。
- 反射が見えない場合も、柵を越えたり足場を探して下りたりしない。
- 近くに店がある前提にせず、飲み物などを先に用意する。
池は現在も麓の笹原地区の農業に使われています。観光客のためだけの撮影セットではなく、地域の水利用を支える場所です。
水面を見る時間と、森を見る時間を分けてみる
到着したら、まず水面の揺れと、対岸の森の明るさを見ます。反射が穏やかな場合は水面と木々の上下のつながり、風がある場合は揺れる色や季節の木々へ目を向けると、同じ場所でも楽しむ部分を変えられます。撮影位置を変える際も、見学できる道の範囲で、通行する人が止まらず歩ける余白を残します。
周辺にはコンビニや自動販売機がなく、最寄りのコンビニまでは約10km離れています。撮影の前に飲み物などを用意し、バス利用では次の便までの滞在時間も含めて考えると、景色を見た後に移動先で困りにくくなります。
「必ず撮れる時間」ではなく、天気と帰路を見る
風が吹けば水面は揺れ、光や雲でも見え方が変わります。何時に行けば必ず鏡になるという保証はできません。山側へ移動するため、帰りの明るさや道路状況にも余裕を取りましょう。
バスは茅野駅から奥蓼科渋の湯線で約45分、明治温泉入口バス停で下車する経路です。車は諏訪ICから約18km・約30分が案内の目安です。運行日と帰りの便は利用日の時刻表で確認し、車の所要時間をバスへ当てはめないようにします。諏訪方面の別の眺望は諏訪湖を見渡すスポット、候補比較は長野の写真スポットの選び方へ。
風景作品として御射鹿池をじっくり見たい場合は、写真集も選択肢になります。
見学範囲・交通の確認先

